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任意継続はいつでもやめられる? 2年目に国保へ切り替えると年40万円以上安くなる人も

 文:koyo

この記事のポイント

  • 任意継続は2022年1月から、資格喪失申出書を出せば受理された月の翌月1日にやめられる
  • 国保は前年の所得で決まるため、辞めた翌年に収入がなければ単身で年数万円まで下がる
  • 年収800万円で辞めた人は、2年目に国保へ切り替えると保険料が年約42万円安くなる

任意継続は2022年から途中でやめられるようになりました。国保は前年の所得で決まるので、辞めた翌年に収入がなければ大幅に安くなります。1年目・2年目の保険料を年収別に比べ、切り替えの手順と注意点をまとめました。

退職後の健康保険を任意継続にした人は、2年間の途中でも自分から申し出ればいつでもやめて、国民健康保険に切り替えられます(2022年1月から)。そして多くの人は、2年目に切り替えたほうが保険料が安くなります。

理由は、国民健康保険料が「前年の所得」で決まるからです。辞めた年は給与が高いので国保は高くなりがちですが、辞めた翌年に収入がなければ、国保は大きく下がります。年収800万円で辞めた人なら、任意継続の2年目は449,280円のままですが、収入のない年の所得で計算される国保は約25,400円(東京23区・単身)。年に約42万円安くなります。

任意継続はいつでもやめられる

以前は、任意継続は原則2年間やめられませんでした。2022年1月の改正で、加入している人が「資格喪失申出書」を出せば、受理された日の属する月の翌月1日に資格を失うようになりました。保険料をまとめて前払いしていた場合は、残りの月の分が戻ります。

任意継続から国保への切り替え
  1. 退職日の翌日から20日以内

    任意継続に加入する

    1年目は任意継続と国保の安いほうを選ぶ

  2. 辞めた翌年の6月ごろ

    国保の保険料を区役所・市役所で試算してもらう

    国保は4月からの年度の保険料を、前年の所得で計算する

  3. 国保が安いとわかったら

    健康保険組合や協会けんぽに資格喪失申出書を出す

    受理された月の翌月1日に任意継続の資格がなくなる

  4. 資格がなくなってから14日以内

    住んでいる市区町村で国保に加入する

1年目:任意継続と国保、どっちが安い?

辞める前の年収任意継続国保(自己都合)国保(会社都合など)
300万円365,028円291,700円107,700円
400万円449,280円388,000円136,600円
500万円449,280円492,000円167,800円
600万円449,280円596,100円199,000円
800万円449,280円822,500円267,000円
1,000万円449,280円1,043,200円343,100円

40〜64歳・単身・協会けんぽ(東京)・東京23区の国保の年額です。任意継続の保険料は辞めた時の標準報酬月額で決まりますが、上限(2026年度は32万円)があるため、年収が高い人ほど任意継続が割安です。年収500万円前後より上なら、1年目は任意継続が安くなることが多いです。

ただし、解雇・倒産・雇い止めなどで辞めた人(雇用保険の特定受給資格者・特定理由離職者)は、国保の保険料を計算するときの給与所得が3割として扱われる軽減があります。この場合は1年目から国保のほうが安いことがほとんどです。

2年目:収入がなければ国保に切り替える

辞める前の年収任意継続(2年目も同じ)国保(辞めた翌年に収入なし)切り替えで安くなる額
300万円365,028円25,400円年約34.0万円
400万円449,280円25,400円年約42.4万円
500万円449,280円25,400円年約42.4万円
600万円449,280円25,400円年約42.4万円
800万円449,280円25,400円年約42.4万円
1,000万円449,280円25,400円年約42.4万円

国保の保険料は、所得の割合でかかる部分と、加入者1人あたりにかかる部分(均等割)でできています。収入がない年は所得の部分がゼロになり、均等割も7割軽減されるので、年数万円程度まで下がります。再就職せず、年金もまだ受け取っていない人ほど、切り替えの効果は大きくなります。なお、国保は1〜12月の所得で翌年度(4月から)の保険料が決まります。年の途中で辞めた場合は、その年の給与も含めて計算されるので、安くなるのは「収入がまったくない年」の翌年度からです。

家族を扶養している人は計算が変わる

任意継続は、収入のない配偶者や子どもを扶養に入れても保険料は変わりません。一方、国保は加入する人数ごとに均等割がかかります。たとえば本人・配偶者・子の3人で国保に入り、辞めた翌年に収入がない場合の保険料は約76,300円で、それでも任意継続(年収800万円で449,280円)よりかなり安くなります。家族の人数が多くても、2年目に収入がなければ国保のほうが有利になることがほとんどです。

やめる前に確認したいこと

  • 一度やめると、任意継続には戻れない:国保が安いことを試算で確かめてから申し出ましょう。
  • 再就職して会社の健康保険に入るなら、手続きは不要:新しい会社の保険に入った日に、任意継続の資格はなくなります。
  • 家族の扶養に入れるならもっと安い:配偶者や子どもが会社員で、自分の年収見込みが130万円未満(60歳以上は180万円未満)なら、その扶養に入れて保険料はかかりません。

退職後の健康保険の選び方全体は任意継続と国保、どっちが安い?に、辞めた後の生活費や住民税まで含めた必要なお金は早期退職にはいくら必要かで計算できます。

読んだら、やること

  1. 1辞めた翌年の国保の保険料を、住んでいる市区町村の窓口で試算してもらう辞めた翌年の6月ごろ
  2. 2国保のほうが安ければ、任意継続の資格喪失申出書を出す(受理された月の翌月1日に切り替わる)
  3. 3任意継続の資格がなくなってから14日以内に国保に加入する

こんな人は、やらなくて大丈夫

  • すでに再就職して会社の健康保険に入った人、家族の扶養に入れる人は、切り替えを考える必要はありません

出典・参考にした資料

記事中の金額は、これらの資料にもとづいて当サイトの計算ロジックで算出した概算です。

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